ScotchBright2003-10-06

会社のえらいひとが用もないのに東京へフラフラときたの皆で飲みに行ったのでした。ひとしきり飲んだ後、えらいひとが「うどん食いてえ」言い出したの聞きつけた板前が本当にうどん作ってきた。うどん屋の息子であるおれを前にして肝が据わっています。出汁はなかなかに美味かったけど麺はちと思い当たる節があったのでした。えらいひとは「さいきんうどんに凝ってるんだけどな、カト吉の冷凍うどんもわりと美味いんよ。」とうんちくを垂れ始めたのであります。したり顔ではなすえらいひと、反応がおかしい板前、もぞもぞしはじめるおれ、異変に気づいたほかの社員。そのとき口にしていた麺がまさしくカト吉の冷凍の冷凍うどんなのでした。えらいひとは最後の最後まで気づいていなかった。